Q34.骨粗しょう症を防ぐためにはどのくらい飲めばいいの?

A.骨粗しょう症にならないためには、1日に800~1000mgのカルシウムを摂ることが勧められています。

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日本人とカルシウム
 我が国のカルシウム摂取量は、568mg(平成10年国民栄養調査より)。これは、調査対象の平均栄養所要量(600~800mg)に対する充足率でみると、唯一、下回っている結果を表しています。

 牛乳1本(200ml)で206mgのカルシウムが摂れるので、1日3食バランスの良い食事をして、それに牛乳200mlをプラスすれば、1日に必要なカルシウムは摂れます。
 しかし、加齢とともに骨から溶け出してしまうカルシウムを補って、骨粗しょう症にならないためには、1日に800~1000mgのカルシウムを摂取することが勧められています。それには牛乳をもう1本飲みましょう。牛乳だけではなく、チーズ、ヨーグルト、スキムミルクを組み合わせ、大豆製品、海草、小魚なども食べて、カルシウムをしっかり摂りましょう。

骨粗しょう症予防は10代から
 骨粗しょう症は、50歳以降の女性に多く見られます。閉経後女性ホルモンの分泌が少なくなると、骨からカルシウムが溶け出やすくなり、急激に骨量の減少が進むからです。骨粗しょう症にならないたに、次のことを心がけましょう。

 1、思春期のころにカルシウムをしっかり摂り、運動をし、最大骨量を高める。
 2、加齢による骨量の減少を少なくするために、カルシウム不足にならないようにする。
 3、吸収したカルシウムを効率よく骨にとりこむために、骨に負担をかける運動をする。
 4、適度な日光浴をする。カルシウムの吸収を助けるビタミンDは、食物からも摂れるが、

   紫外線にあたることにより皮膚でも作られる。


2016年04月06日