Q10.牛乳は夜飲むのが良いって本当?

A.牛乳はいつ飲んでもよいのですが、夜飲むメリットがあるのも本当です。

 夜寝ている間に、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐために、血液中には一定濃度のカルシウムが含まれています。そして、筋肉の収縮や、神経伝達など、生命維持に欠かせない働きをしています。食事を摂らない睡眠中は、血液中のカルシウム濃度が低くなりがちです。これらを補うため、わずかですが骨のカルシウムが溶け出して、血液中の濃度を保つ働きをしているのです。だから、夜寝る前に牛乳を飲むと効果的といわれているのです。
  

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 牛乳に含まれる物質が睡眠を助けるたんぱく質が分解してできるオピオイドペプチドが、中枢および末梢神経に作用して眠りを誘うといわれています。乳児が乳を飲んだあと、眠りにつくのはこのためだとか・・・・・・・。
 また、睡眠の持続にかかわる、セロトニンという成分は、牛乳中のトリプトファン(アミノ酸の一種)から作られます。



成長期には効果的
 「寝る子は育つ」といわれるように、睡眠中は成長ホルモンが特に多く出るので、牛乳中のたんぱく質やカルシウムが、骨や筋肉を作るのに役立ちます。

2016年04月05日