Q31.クロレラについてもっと知りたい。

A.昨今、いろんな効果があると話題の栄養素ですが、その効果はまだまだ研究の余地があるといえます。

クロレラの歴史
 クロレラは、地球(海中)に生命が誕生して数億年を経た、ほぼ30億年以上も前から棲息している淡水性プランクトン(海藻類の一種)。

 大きさは2~20ミクロンほどで人間の赤血球よりも小さい存在ですが、驚異的な増殖力と生命力をもっています。

 ノーベル医学賞(1931年)を受けたガン研究の権威、オット・ワールブルグ博士が初めて生物学研究の対象の一つとしたことがきっかけとなって、世界の学者が競ってクロレラの大量培養・製品開発・市販へと発展してきたものです。

 当初は、米国航空宇宙局(NASA)が宇宙開発に利用する計画を進めていたこともあって、’宇宙食’ともいわれていましたが、現在は良質のタンパクを含む’健康食品’として広く知られるようになっています。その成分をみると、タンパク質、炭水化物、葉緑素、その他にミネラル類、ビタミンA・B1・B2・B6・C、パントテン酸、葉酸、核酸など、豊富な栄養を含んでいます。

 クロレラは増殖―細胞分裂の過程で葉緑体も分裂し、クロレラ成分が大量に生じます。このクロレラ独自の成分こそ、人間の健康を維持し、病気の治療に役立つ物質とされています。

2016年04月06日